buzz

https://mail.google.com/mail/#buzz

ページ

2010年1月12日火曜日

プラットホームの成熟、世代の変化に伴う価値観の変化、そして明白な経済性

 

 

 

 


この2010年代の来(きた)るべき変化は、Oracle、Microsoft、Lotus*、Sunなどが先頭に立って引っ張ってきた90年代の ITの崩壊を意味している。”Crossing the Chasm”や”Inside the Tornado”を書いたGeoffrey Mooreは、新しい技術が企業世界に普及していく形として、最初は一握りの革新的企業→次にごく初期の採用企業→先見の明のある少数の企業→そして最後に各社のIT部門に普及、という段階を挙げている。これらの成長段階は、まさにTornado(トルネード、大竜巻)の発達段階に似ている。〔*: Lotus, 今言うならIBM。〕

このトルネードは、今、次の成長段階に入ろうとしている。これからの2年間で、企業のIT部門は今日の初期的採用企業や先駆的企業の後を追い、クラウドをほぼ完全に受け入れて、コンテンツやアプリケーションやプロセスをWeb上に移すだろう。では、何がこの嵐の動因になっているのだろうか? それは、プラットホームの成熟、世代の変化に伴う価値観の変化、そして明白な経済性、この3つが組み合わさったものだ。これらによってクラウドベースのソリューションは、将来的には、とくに技術先導型ではないごくふつうの企業においても、拒否できない選択になっていく。

1990年代の従来型ITと違って、それはOracle、Microsoft、Lotus、Sunなどの大企業が牽引する革新ではない。彼らは今、硬直したエコシステムと製品アップグレードの無限悪循環の罠にはまっている。クラウド革命を推進するのは、新世代の、切れ味の良い、機敏で小回りの効くソフトウェア企業だ。彼らが、トルネードを大きく発達させる原動力となり、ITに未曾有の変化をもたらし、早期採用企業の競争力を強化する。そして最終的には、企業のITの形を完全に変えてしまう。
Posted by Picasa

0 件のコメント: