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2009年5月17日日曜日

築地の玉子焼き屋に【友愛】が理解できるか?






鳩山由紀夫の説く、「友愛政治」の歴史的背景

アルルの男・ヒロシです。

鳩山由紀夫・民主党新代表の説く、「友愛政治」とか「愛の政治」。朝日新聞の英文記事は、これを、「politics of love」と訳している。テリー伊藤がテレビで、「友愛なんかわからないよ」と何度も叫んでいた。そこで、鳩山本人の言葉を引用しながら、その友愛の精神と背景について解説してみたい。一方、新代表の祖父は、晩年にフリーメーソン結社に加入している。階位はマスターメーソン。同時に、プロテスタント(バプティスト)でもあるという(公式資料では確認できず)。また、故・おーるさんの「新じねん」にはこの関係が図式化されている。一部、重要な部分だけを切り取りして載せる。(全部は、このリンク先から参照されたい。 http://oriharu.net/gabana_n/Zaakan/hibi0505/hibi-niisi-050515.htm)
鳩山一郎は同じくメーソンだった、村上有の『終戦のころ・思い出の人々』(時事通信社刊)によると、次のようにメーソンの精神に感激したという。新じねんにはこの本からの引用がある。(引用開始)「1955 年5月25日、鳩山一郎、河合弥八の2階級の昇進が行われた。河合は東京テンプルで午後8時、特別グランド・ロッジが作られ、私どもの代表団により組織された。選ばれたフィリピン代表のグループと地区グランド・ロッジの4人の主だった役員、東京ロッジ、関東の主だった役員、そしてブラザー・ハル将軍、ブラザー・マックノートン将軍、ルースト将軍が特別ゲストとして出席。もう一方では、臨時に作られた祭壇が置かれている鳩山邸で午前9時から厳粛な儀式が始まった。 午後4時、ブラザー・河合と鳩山は日本の全てのメーソンとその婦人と共に東京テンプルでのティーパーティに招待され、祝福された。特にマッカーサー元帥、ハリー・S・前大統領のような著名なメーソンからの祝辞が披露された。ブラザー・鳩山はメーソンの兄弟愛に深く感動し、これからのどんな活動もフリーメーソンの教えに導かれるであろうと私達に語った。ブラザー・河合も、同じく世界の平和を得ることが、唯一の人類の願いという私たちの友愛精神の崇高な意志を高く評価すると表明した。 5月28日、午前9時、私どもの代表団は司令部でブラザー・ハル将軍に迎えられた。そして、極東における共産主義の潮をくいとめることが、フリーメーソンの重要点であるとの見方を交わした」http://oriharu.net/gabana_n/Zaakan/hibi0505/hibi-niisi-050515.htm(引用終わり)したがって、友愛とはbrotherhoodと訳すのが良いのかもしれない。ただ、板垣英憲の『鳩山家の指命』(サンガ新書)では、この「友愛精神」は、欧州統合運動の父である、クーデンホフ・カレルギー伯爵の理想であるという興味深い解説がある。一郎が設立した、「友愛同志会」(昭和29年設立)の名誉会長に、カレルギー伯爵は名を連ねている。ここでカレルギー伯爵のような欧州貴族と、財界人たち大西洋主義者の違いについて述べる。そもそも、カレルギー伯爵や、オットー・フォン・ハプスブルクは、オーストリア貴族である。これに反し、今のEU運動、ビルダーバーグ会議は、ジャン・モネ、ロベール・シューマンのような産業人、ポーランド系のイエズス会士のヨーゼフ・レッティンガーによって、英米の協力のもとで行われた、大西洋同盟の組織なのである。そして、オーストリア貴族であるハプスブルクは、戦後は一時は母国への帰国も認められなかった。カレルギーらの思想的な欧州統合運動は、脇に道を譲り、経済統合を核にした欧州連合がアメリカの支援で登場した。米欧金融界・産業界の結びつき、これが現在開催中のビルダーバーグ会議である。イルミナーティというのも、そもそも大学教授のアダム・ヴァイスハウプトの思想運動であり、これがやがて金融家・産業家によって、旧王朝打倒のブルジョアジーの運動となっていった。したがって、欧州連合が、経済人脈によって乗っ取られていった可能性もある。カレルギー伯爵の夫人はミツコという日本人である。我々はクーデンホフ・カレルギー・ミツコの研究をしなければならないだろう。さて、鳩山由紀夫は、板垣へのインタビューで次のように述べている。(引用開始)祖父・一郎の悲願の一つは、日ロ関係の改善でしたが、そうした個別具体的な事柄だけではなく、世界平和と人類の幸せを追求する強固な理念を持っていました。欧州連合(EU)構想の先駆けと言われる汎ヨーロッパ運動を提唱したオーストリアの政治家、クーデンホフ・カレルギー伯の「友愛革命」という発想に感銘を受け、これを国民の皆さんにもっと浸透させたいという願いを抱いていたのです。『鳩山家の指命』(板垣英憲・著)18ページから(引用終わり)ただ、鳩山家は、中曽根康弘元首相も若い頃に傾倒した反共“思想運動”である、道徳再武装運動(MRA)にも関わりが深く、板垣氏もこのことにページを割いている。日本におけるMRAの拠点が、現在の日本国際交流センター(JCIE)となり、ロックフェラーの日本支配の拠点に衣替えされたことは、このMRAへの渋沢雅英の関わりから説明されるが、当時の保守政治家にはMRAの威光は相当なものだった。また、鳩山由紀夫以外に、民主党でMRAに関わりがあるのは、なんと、「911内部犯行説」の日本における賛同者の一人、藤田幸久・参院議員だという。(藤田氏ブログには、渋沢雅英との写真が掲載されている。http://www.election.ne.jp/53/19925.html)そもそも、フリーメーソンにしても、MRAにしても、多様な意見を持った人がいるソサエティである。これは三極委員会にしても、ビルダーバーグにしても否定できない側面である。ただ、秘密結社の秘密であるゆえんは、有力者たちが、閉鎖的な場所で議論が行うという点である。いずれにせよ、鳩山の説く友愛は、カレルギー伯爵の唱える、思想的な欧州統合運動に背景があるようだ。このハプスブルク王朝を潰したのが第一次世界大戦だった。つまり、ウォール街とシティによるアングロアメリカンの世界帝国支配とはオーストリア帰属の軸足は異なるのだろう。(オーストリア系でも、アメリカに亡命したユダヤ系経済学者はまた個別に論じるべきだろうと思う)つまり、鳩山家を理解する上では、その「大陸派(欧州・ロシア)」という歴史から読み解けるつながりをふまえておくべきだと思う。麻生首相は英国紳士系である吉田茂の孫であり、アングロアメリカン派にその背景がある。ただし、鳩山も麻生もアメリカ留学をしている。そして、板垣氏が書いているように、「友愛外交」と「価値観外交」は現在の日本外交を論じる上での大きな軸になるかもしれない。無論、この分析だけが全てではないが、一つの参考になるかもしれない。<参考>鳩山本人は、「一郎夫妻そのものもクリスチャンではなかった」という風にコメントする。英語版Wikipediaには、一郎はプロテスタントと書かれているのだが、鳩山家の友愛はどちらかといえばカトリックではないかと思うのだが・・・・。鳩山新代表がクリスチャンかどうか、という点について、以下のブログに興味深い記述があった(引用開始) 鳩山さんは祖父・鳩山一郎首相、祖母で共立女子大創設者の鳩山薫(薫子)さんらとたのしく賛美歌をうたったり、米スタンフォード大学に留学した経験などから西洋のキリスト教文明に詳しく、鳩山家の「友愛の精神」に息づいている、とされています。http://blog.goo.ne.jp/kokkai-blog/e/4aa2d32f4a492b2366ff441b8c3c3071(引用終わり)◎鳩山由紀夫へのロングインタビューhttp://www.hatoyama.gr.jp/cont03/massm2/0205.html
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