2009年5月26日火曜日
人権問題へは細心の注意を払っており、部落民を冒涜する意図はない by Google
「Google Earth」で部落問題が世界にクローズアップテーマ:【ニュース】ネットPC
日本の古い地図には秘密があり、世界の地図を見れる「Google Earth(グーグルアース)」が、その秘密を明かしたそうです。さて、これはどういう意味でしょう?
海外のマスコミが注目をしていますが、日本のマスコミがあまり注目をしていないこの「秘密」は、「部落問題」についてでした。「Google Earth」では"eta," 「穢多」(えた)という表記で、その場所を特定しています。今回注目されている「Google Earth」は、オンラインコレクションに、部落の場所を特定できる古い日本の地図を加えました。Google側は、この地図の公表が、日本では「タブー」とされていることを知らず、どの様に日本の人々がこの地図を捉えるか、分からなかったのかもしれません。
問題となっている地図は、カルフォルニア大学バークレー校が所有している地図の一部のようです。
The maps in question are part of a larger collection of Japanese maps owned by the University of California at Berkeley.
記事では"Castes"とカースト制度(閉鎖的な社会制度)という言葉で、「部落問題」を表現していました。将軍が支配する封建制度の下で、このカースト制度は行われていたと説明されています。
動物を屠殺したり、墓を掘る仕事に就いていた"burakumin," 「被差別部落民」と呼ばれる人々の"class"「階級」があったと書かれています。記事では認識されているようですが、この辺りの問題を、Google側は知らなかったのかもしれません。
記事内では、「部落」はずっと以前に廃止され、日本の都市部などにのみこまれ、消えていったと表現されています。"rights groups"「人権団体」は、1億2700万人の人々のうち約300万人の被差別部落民の子孫が存在すると発表しているようです。
非常に残念な話ですが、現在の日本の企業でも部落差別は行われており、求職者をふるいにかけていると、海外でも報道されています。ある大手会社の従業員の話として、以下のような内容を紹介しています。
"If we suspect that an applicant is a burakumin, we always do a background check to find out,"
企業は、被差別部落民に関して、その事実を見つける為にいつも身元を調査する、ということを伝えています。なんとも物騒な話ですが、日本でもその様なニュースを聞くことがありますので、実際に行われていることではあるようです。
" said Toru Matsuoka"と書かれていましたので、恐らくは民主党の松岡徹議員を指してのことだと思うのですが、Googleのシステムそのものが、"prejudice"「偏見」からの形だと結論付けるしかないと話している、と書かれています。
松岡議員は、"Buraku Liberation League"「部落開放同盟」の"secretary general"「書記長(事務局長)」であり、日本の部落解放同盟中央本部として、森英介法務大臣にこの内容を伝えたようです。
部落開放同盟はGoogleへ手紙を送り、そのサービスが、差別へのツールとして簡単に使われていることに気付き、責任を持つべきだと伝えています。"be aware of and responsible for providing a service that can easily be used as a tool for discrimination."
Google側は、"we deeply care about human rights and have no intention to violate them."「人権問題へは細心の注意を払っており、部落民を冒涜する意図はない」と伝えています。 そしてGoogleは、この日本の古い地図を修正するなどし、対応を行っています。
海外で注目されるこれらの出来事に対し、日本に住む私たちは、どのように考え、どの様な感情を持つのでしょうか?
部落の子孫とされる方の差別感情は大きく、この様な大きな問題に発展してるのかもしれませんが、私は生活の中で、部落差別を意識したこともありませんし、現代(都会では)にそれが残っているとも思えません。
なぜなら、日本人は日本人であり、平等だと思うからです。お互いに特別扱いはせずに、対等な関係にあるべきであると思っています。
「被差別部落民」と区別することすら個人的には嫌なのですが、差別などと特別視することはありませんし、逆に「被差別部落民」が権利だけを主張し、特別に利益を得ることもないようにすると言うことです。
まったくの対等な関係であり、同じ日本人であるということです。
今の若い世代の多くは、おそらくこの様なな感覚を持っているのではないかと思います。「部落」の区別は正直どうでも良いし、ただの同じ日本人という感覚です。
閉鎖的な地域や、年配の方の中には、差別的な感情が残っているのかもしれませんが、未来の日本には、この様な存在は無くなると願っていますし、感じています。意味のないことはやめましょう。
この考えを基本にすると、その地域の方だけを、税金や施設の面で有利に生活させることは認められません。利権団体や、国民の税金を利用して生きる組織などは、消え行くのみです。
それで良いじゃないですか。健全な日本になっていくと私は思います。「Google Earth」により、世界的に注目された「部落問題」ですが、歴史としての意味での存在価値を、世界に認識されたと私は感じています。
Googleのストリートビューや検索システムにしてもそうなのですが、権利を主張するだけ無駄に近いようなシステムを、続々とGoogleは作っていますので、その点には疑問もありますが、隠されていた部分を表に出すという面では、興味深い点があることも、事実なのです。
登録:
コメントの投稿 (Atom)
0 件のコメント:
コメントを投稿