2008年11月27日木曜日
Efficient-market hypothesis
EMHが成り立たないというのは、最近は教科書にも書かれるようになったので大して目新しくない。それに代わる理論として著者が推奨するHyman Minskyの金融不安定性仮説は最近、金融関係者に注目されているが、これは簡単にいうとファイナンスには次の3種類があるというものだ:1.ヘッジ・ファイナンス2.投機的ファイナンス3.ねずみ講(Ponzi)ファイナンス1 はEMHが想定している取引で、市場で行なわれているのがこれだけなら、市場は均衡に収束して安定する。2も、効率的な投機であれば安定化する(愚かな投資家は淘汰される)が、市場全体が一つの方向に動く場合は不安定化する。3 は資産価格が維持できないことを承知の上で、他人に損を押しつけて売り抜けようとするもので、行動ファイナンスでも指摘されている。金融市場が発達するにつれて2や3の取引が増え、資産市場は不安定化するというのがミンスキーの仮説だ。
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