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2009年3月16日月曜日

激アフォ青年将校とタボ=小学生的な「あっちが悪いんだ」史観




この本は極めて特異な本で、2.26事件の青年将校、そしてその魂を受け継いだであろう三島由紀夫の霊に仮託して書かれている。青年将校や三島は、理想的な「天皇陛下」の像を勝手に抱いていたが、現実の「天皇」に裏切られていった。もっと言えば、若者である「青年将校」たちは、陸軍幹部である統制派たちにいいように使われたのである。当時の日本の最高支配層は、冷酷にこの青年将校たちを切り捨てた。その後は、ご存じの通り、統制派官僚が権力を握った。そして、その中に入り込んだウィルスのようなマルクス主義のせいで、巧妙に戦争をするように遺伝子操作されていったわけである。全部がマルクスのせいではないが、一部には間違いなくあったと思う。いずれにせよ、最前衛で「昭和維新」の指揮をとっていた若者たちは無惨に切り捨てられた、ということである。 当時の青年将校や統制派たちは、出来事を「世界秩序の転換」という視点では考えられなかったのだろう。 今の保守派も、結局、「日本は正しかったんだ。アメリカにだまされたんだ」という小学生的な「あっちが悪いんだ」史観から抜けられていない。このようなどろどろした時代を、司馬遼太郎が書かなかったのはいわば当然だろうと思う。

神々の軍隊―三島由紀夫、あるいは国際金融資本の闇
浜田 政彦三五館
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