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2009年4月27日月曜日

「〔ベトナム戦争は〕これほどの諜報を指揮官が入手した戦争はかつてなかった。〔略〕これほどの諜報がほとんど意味をなさなかったことも、前代未聞だった。」




PCの「監視カメラ」化/進歩と改革   鎌倉圭悟

「九一一事件」以降、「対テロ戦争」の名の元に国民生活を監視する立法が世界中で行われていますが…


イギリスでのPC統制法
二〇〇九年一月、内務省・警察・情報局保安部(MI5)の職員が、令状なしに家庭やオフィスのPCに侵入することを認める法案 『Coroners and Justice Bill』 を提出しました。〔注一〕 国民の個人情報を政府が自由に入手できる法案です。犯罪記録、預貯金などの財務情報、旅行記録、所属する労働組合、保険、医療記録、車の車種、セクシャリティ、どこに投票したのか、などなど。さらに監視対象者のPCにスパイウェアをインストール、ウイルス電子メールを送信、住居侵入してキーロガー〔注二〕をインストール、監視車がワイヤレスネットワークから傍受。
オーストラリアでも 「Surveillance Devices Act(監視装置法)」 という同様の法律が導入されています。〔注三〕
PCは国民を監視する「監視カメラ」として機能することになります。…「盗聴法」とか思い出すなあ… あれも、どう運用されているんだろ。
「ニューヨーク・タイムズ」記者の書いた『CIA秘録』が今、話題になっていますが、それによると、CIAですら九一一事件まではアメリカ市民をスパイするのを禁止されてました。が、九一一事件以降、それが崩れ、アメリカ議会はCIAにアメリカ国民を監視する法的権限を与えました。〔注四〕
国民をスパイすることは情報のゴミの山をつくり国力を弱めるだけだと思うんだがなあ。 …アメリカのソ連化…
『CIA秘録』では、ベトナム戦争について、こう記述しています。
「〔ベトナム戦争は〕これほどの諜報を指揮官が入手した戦争はかつてなかった。〔略〕これほどの諜報がほとんど意味をなさなかったことも、前代未聞だった。」

漆間厳(うるま・いわお)
小沢一郎の秘書が西松建設献金で逮捕されて一時期大騒ぎでしたが、「自民党は立件しない」と発言したのは漆間厳官房副長官でした。漆間厳は九七年三月、愛知県警本部長のとき、捜査費で宴会していました。ジャーナリスト寺澤有さんが情報公開法で証拠を得ています。会計検査院がこれを調べたとき、「巧く収めた功績」で漆間厳は警察庁長官になり、麻生内閣で内閣官房副長官になりました。
漆間厳は日本版CIA創設を画策しているとか。日本政治はブラックジョーク以下かと。
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