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2009年4月7日火曜日

Bruce Sterlingがラフカディオ・ハーンの時代がついに到来か 





Bruce Sterlingがラフカディオ・ハーンの時代がついに到来か 

と書いているいまさらハーン?と思ったけれどハーンについて書いているクリストファー・ベンフィー教授が興味深い
ドラマはまず1841年初頭、捕鯨船員でのちの代表長編『白鯨』(1851年)に日本への憧(あこが)れを刷り込む19世紀作家ハーマン・メルヴィル(当時21歳)と、まったくの同時代に四国からの漂流民としてニューイングランドへ連行され、アメリカで教育を受け、最初の英語入門書を書くジョン万次郎(中浜万次郎、当時14歳)との比較から始まる。 それから12年を経た1853年、アメリカ的フロンティア・スピリットは、極東における捕鯨基地を確保するために、ペリー提督率いる黒船艦隊をもって日本開国を実現。しかし本書は、これをたんに帝国主義的なハードパワーの発揮と受け止めるのではなく、それ以後、とりわけ独立宣言100周年にあたる1876年から世紀転換期にかけてアメリカで勃興(ぼっこう)する日本ブーム(ジャポニスム)に顕著に見られるように、じつは別の意味でもうひとつの開国、つまり日本文化という名のソフトパワーによる「アメリカ開国」をも促したのだ、という前提に立つ。
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